名茶室を訪ねてみよう!堺の茶人今井宗久ゆかりの黄梅庵・(登録有形文化財)

yamashita
2018.06.03
出典:黄梅庵

 

はじめに

名茶室を紹介するシリーズ第5弾!今回は堺の茶人・今井宗久ゆかりのお茶室「黄梅庵」をご紹介します。今井宗久は、現在の茶道を確立させた茶湯の天下三宗匠(千利休、今井宗久、津田宗及)の一人で、黄梅庵は今井宗久のお茶についての見解を知る上で重要なお茶室です。

 

 

■足利義政の東山文化から今井宗久・千利休までの流れをざっとおさらい

足利義政は、今の日本文化の基礎となる東山文化を花咲かせた人物です。将軍であり文化人でもあった義政の周囲には多くの才能ある文化人が集まってきました。その東山界隈に集う文化人の中に能阿弥という人物がいます。能阿弥は中国のいわゆる唐物を鑑賞しながらお茶を飲む「書院茶」という茶道を発展させました。

 

「書院茶」が登場したのと同じ頃、「侘び寂び」を重んじる「草庵茶」とよばれるお茶の流派が現れます。「草庵茶」は村田珠光の手で洗練されて発展してきました。「草庵茶」は現在のいわゆる茶道のもとになった流派で、村田珠光が「茶道の開山」、茶道の祖と呼ばれるのはそのためです。

 

村田珠光は唐物だけでなく、和物にも風情を見出し、茶道具として珍重してきました。村田珠光を継承してさらに発展させたのが武野紹鴎(たけのじょうおう)です。武野紹鴎は「侘び寂び」の考え方をさらに深く追求しました。武野紹鴎の弟子に茶湯の天下三宗匠とよばれた千利休や今井宗久、津田宗及らがいます。

 

 

■黄梅庵(おうばいあん)について

奈良県橿原市今井町

黄梅庵は、奈良県橿原市今井町の豊田家住宅にあったお茶室です。豊田家で今井宗久ゆかりのお茶室として代々引き継がれてきましたが、明治から昭和にかけての茶道四天王の一人、実業家の松永安左ヱ門翁(耳庵)が譲り受け、後に堺市に寄贈されました。

 

黄梅庵の外観は、銅板葺きの変化に富んだ屋根が特徴で、内部は八畳敷の広間と小間、水屋からなり、天井は化粧屋根裏の軽快で洗練された数寄屋造りです。

 

 

■黄梅庵を見学するにはどうすれば良い?

黄梅庵は、堺市堺区百舌鳥夕雲町の大仙公園内にあります。残念ながら内部は非公開となっていますが、外観は見学可能です。

 

黄梅庵に隣接する伸庵はお茶室として利用していただけます。

伸庵の利用料

午前9時30分から正午     茶室利用料:10,000円 庭園利用料:2,000円

午後1時から4時30分 茶室利用料:20,000円 庭園利用料:3,000円

午前9時30分から午後4時30分 茶室利用料:30,000円 庭園利用料:5,000円

※申し込みはご利用日の2ヵ月前から受付

 

どなたでも利用できるので、お友達とお茶会を催してみてはいかがでしょうか。

 

 

■黄梅庵へのアクセス

所在地:堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁(大仙公園内)

JR阪和線「百舌鳥駅」下車、南海バス「堺市博物館前」バス停下車

営業時間:9:30~16:30

定休日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末・年始、堺市博物館の休館日

 

 

まとめ

今回は名茶室を訪ねる第5弾!「黄梅庵」をご紹介しました。灯台下暗し、大阪にも素晴らしいお茶室がありますね。大仙公園の入場料は無料です。近くなので気軽に訪ねてみてはいかかでしょう。お茶室の貸切りも可能。お友達とお茶会を催してみると面白いかもしれませんね。

 

 

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