バレンタインに聴きたい!ジャズのおすすめ曲

Reirei
2019.02.12

近年、すっかり日本の国民行事と化した感のあるバレンタイン。
私たちシニアが若い頃からあったものの、今は「友チョコ」「自分チョコ」など
「女性から男性にチョコを渡して告白する」以外の形でも盛り上がりを見せていますね。

ジャズでバレンタインといえば……。
ジャズファン以外にも広く知られているあの曲が思い出されます。
そう!「My Funny Valentine」

今回は、この曲の決定版とまでいわれるチェット・ベイカーの演奏を中心に
バレンタインに聴いてみたい曲を2曲ご紹介します。

 

My Funny Valentine

まずは王道からいきましょう。
この曲は多くのジャズスタンダード曲と同様、1937年のミュージカル『ベイブス・イン・アームス』内で
使われた曲です。子役のミッチ・グリーンが歌っていました。
1939年には同名で映画化され、こちらではジュディ・ガーランドが歌っています。
作詞はロレンツ・ハート、作曲はリチャード・ロジャース。
リチャード・ロジャースはミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の作曲者でもあります。
「エーデルワイス」「ドレミの歌」などは皆さんもよくご存知でしょう。

「My Funny Valentine」 にはマイルス・デイヴィスらによるインストゥルメンタルもありますが
やはり女性ボーカル入りのものを耳にすることが多いのではないかと思います。
1982年には、阿川泰子さんのボーカルバージョンがコピー機メーカーのCMで使われていました。

最初にご紹介するのは、この「My Funny Valentine」の決定版と呼ばれる、若き日の
チェット・ベイカーによるバージョンです。中性的な魅力があふれる歌声をご堪能ください。

 

こちらはチェット・ベイカーのトランペットがフィーチャーされたバージョン。
画像は大分年を重ねています。

 

そしてこちらは、1987年の日本ライブで演奏するチェット。
テーマ(メインのメロディ)を最初から結構崩して歌っています。
年齢を重ねた彼の演奏がどれ程までに変わったのか、じっくりとお楽しみください。

この翌年、チェットはオランダ・アムステルダムのホテルの窓から謎の転落死を遂げます。
まだ58歳という若さでした。

 

I’ve Never Been In Love Before

1950年初演のミュージカル『Guys&Dolls』の劇中歌。作詞作曲はフランク・レッサー。

『Guys&Dolls』は陽気なミュージカルコメディとしてブロードウェイでも評価が高かったとか。
宝塚歌劇団でも演じられ、初演の1984年に主役を務めたのはあの大地真央さんと黒木瞳さん!
お二人の退団後の2002年、2015年にも公演が行われています。

1955年、マーロン・ブランド、ジーン・シモンズが主演した同名映画も公開されました。
日本では翌1956年に『野郎どもと女たち』というタイトルで上映されたそうです。

この情報だけだと、明るく楽しく心浮き立つような曲かと思われるかもしれません。
歌詞の冒頭をざっと意訳すると
「今まで、恋なんてしたことがなかった けれど突然現れた君 永遠に僕は君のそばにいるよ」
といった感じかと思います。シャイで初々しい男の子の心情を歌っているようですね。
では、チェットバージョンでお聴きください。

スローなテンポと哀愁を帯びた歌声。
甘酸っぱく美しい青春の恋心というよりは「何かをこじらせちゃった、超内向的な男の子の片思い」
といった雰囲気を感じてしまいました。
昭和初期の、世間をちょっと斜に見る文学青年に通じるようなこじらせ方というか……。
かつて文学少女だった筆者にとっては、とても好みのタイプです(笑)

 

では、宝塚バージョンをどうぞ。大地真央さんと黒木瞳さんです。

まるで別の曲のようですね。でもこれがオリジナルのミュージカル版に近いのでしょう。
宝塚の大スターだったお二人の、煌めくような美しさに見とれてしまいます。

 

 

今回はバレンタインに似合いそうな曲を、少し変わったテイストでご紹介してみました。

「チョコの遣り取りで告白」というシチュエーションからは卒業したとしても、音楽を通じて
ときめきを思い出してみるのも素敵だと思います。

ジャズはその殆どが恋の歌。
皆さんそれぞれの気持ちにフィットした曲が見つかりますように!

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Reirei

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Reirei

多趣味小芸のぐうたら50代。 音楽はクラシックからAKB48まで、何でも楽しく聴きます。 50代からはまったジャズライブ通いは、もはやライフワークのようなもの。 特技はPCいじり(自作も)、糖質制限メニュー開発等々。

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