魚は棲みつく場所がある程度決まっているため、同じ釣り場にばかり通っていては、釣れる魚種に偏りが出ることがあります。ある程度釣りに慣れてきたら、ほとんどの釣り人が感じる「何かほかのものが釣りたい」という欲求。そんなときには手軽に始められる陸からの「タコ釣り」はいかがでしょうか?タコなんて釣れるの!?という方、必見です!
タコはどこで釣れるの?シーズンはいつ?
タコ釣りといえば、タコツボ漁や船からの釣りの印象が強い方も多いのではないでしょうか?タコは夜行性で、夜の間は海底を歩き回りますが、明け方には岸壁のすき間や海底の岩場などに隠れていることがよくあります。船だけでなく、堤防からでも十分に狙えるターゲットです。
タコ釣りのハイシーズンは夏場です。早いところでは5月ごろから釣れ始め、10月終わり頃まで釣りを楽しむことができます。
タコ釣りの仕掛けは多様!
タコ釣りは独特の仕掛けを使います。様々なタイプがあるため、自分に合うものを探してみましょう。
アジやサバの切り身、カニを縛り付けて誘うタコテンヤ
画像:YAMASHITA公式HP より
小さなタコのような形をしたタコジグ
画像:YAMASHITA公式HPより
エビのような疑似餌のタコエギなどがあります。
タコエギの中には、タコテンヤのように餌をセットできるものもあります。
画像:デュエル公式HPより
釣行レポート
では実際の釣行画像でタコ釣りをチェックしてみましょう。
今回使用したのは「タコーレ」という名前のタコエギ(タコルアー)です。丸みがあり少し大きめという独特のフォルムをしています。タコが大好物にしているエビの形をリアルに再現しています。
このタコエギは背中部分が平らに近いので、タコテンヤのように餌をセットして使うこともできます。ただし、タコテンヤのようにワイヤーが付いているわけではないため、エサをセットしたら輪ゴムで止める必要があります。背中に空いたホルダーには、発光体がセットできるようになっており、夜釣りの時やアピール力をアップしたいときに便利です。
タコ釣りの仕掛けはいたってシンプルです。極端に言えば、硬い竿に強い糸、タコエギを用意して結べばOKです!
画像:デュエル公式HP より
タコ専用の竿があればそれに越したことはありませんが、無い場合には他の竿で代用することも可能です。バス釣り用の竿や船竿など固い竿であればOKです。糸は、2~3号程度のPEがおすすめです。タコは力一杯引き上げる必要があるため、強い糸を使用します。
漁港内や堤防などの岸壁に隠れていることが多いため、岸壁近くにタコエギをゆらゆらさせながら落とし、タコが抱き着いてくるのを待ちます。歩いて場所を変えながらタコが隠れている場所を探すという、タコ釣りはなんとも地味な作業です。タコがタコエギに抱き着いたら、根がかりのようにグッとくる重みを感じるため、タコが再び岸壁に貼りついてしまわないように、力一杯引き上げます。
岸壁を歩いて探っても当たりが感じられない場合は、今度は海へ向かって少し投げてみましょう。キス釣りの時のようにズルズルと引いてくると、途中でタコがタコエギに乗っかります。
タコが乗ると、急に重たくなるため、そのタイミングを外さないようにすることがポイントです。タイミングが早すぎる場合は、タコの乗りが浅くせっかくかかったタコが針から外れてしまいます。タイミングが遅いとタコが岩などに貼りついて引き上げにくくなります。
ズルズルと引いてもタコが乗りにくい場合、ズル引きではなく、チョンチョンと竿先を弾ませるようにしながら引いてくるとアピール力がアップします。いまいち乗りが悪いというときにはぜひ試してみてください。
タコは魚のように餌を「食べる」というかかりではなく、タコエギに抱き着いたところをエギの針がタコにささるという感じです。しっかり刺さっていない場合、タコがするりと抜けて逃げていってしまいます。
まだまだスタートできる「タコ釣り」、ぜひチャレンジしてみてください!タコは「第1種共同漁業権」に設定されており、漁業者以外が無断で獲ることを禁止している場所もあります。タコ釣りを楽しむときは、あらかじめタコ釣りをしても大丈夫かどうか確認しておくことをおすすめします。