はじめに
ガスの火で炊いたご飯の味は格別です。そろそろ新米が出回る季節。せっかくなので土鍋で炊いて美味しいご飯を味わってみましょう。土鍋でご飯を炊くこと1000回以上。試行錯誤の末たどりついた究極の「土鍋ご飯」の炊き方を伝授します。
■土鍋ご飯の炊き方は「はじめちょろちょろ中パッパ」が基本
おいしいご飯の炊き方は昔から伝わる「はじめちょろちょろなかぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火を引いて、赤子が泣いても蓋とるな」が基本。しかし、最近のお米は精米技術が進んでいて糠が少ないので「はじめちょろちょろ」の工程は不要です。
いきなり「なかぱっぱ」の状態から炊きはじめます。「なかぱっぱ」以降の「じゅうじゅう吹いたら火を引いて、赤子が泣いても蓋とるな」の工程は今も昔も変わりません。
できたら、10分以内に「なかぱっぱ」の状態に持っていくのが理想です。そのため10分以内に沸騰するように最初は強火で炊きはじめます。水道水を容器に汲んで半日以上置いてカルキ臭を抜いた水で炊くと、よりおいしくなります。
■おいしい「土鍋ご飯」の炊き方
・お米をとぐ
まず、お米をボールにとり、蛇口から水を注いで1回かき混ぜすぐに捨てます。やさしく指先でもむようにしてお米をといだら、2回か3回水を替えてください。ここで注意したいのはゴシゴシ力をを入れてお米をとがないこと。あくまでやさしく、もむようにお米をとぎます(とぐ時間は20秒ほどで充分)。
・お米の浸水
お米を1時間ほど水に浸けて浸水させます。普通米で1時間から2時間、新米は30分から1時間程度水に浸しましょう。
・炊きはじめ(10分以内に沸騰するように)
土鍋に浸水させたお米を入れて、規定量の水を足し、強火で炊きはじめます。
【水の量】
普通米 米1合:水130cc(米2合:水360cc)
新米の場合 米1合:水115cc(米2合:水330cc)
・沸騰したら(2分30秒間は中火)
沸騰したら2分30秒間は中火で炊きます。
・2分30秒を経過したらあとは超弱火で5分30秒(沸騰から炊きあがるまで8分)
中火で2分30秒炊いたら、超弱火にして残り5分30秒炊きます。
・沸騰から8分が経過したら火を消して5分から10分ほど蒸らす
5分から10分ほど蒸らしたら、しゃもじでそっとご飯を返します。
【おいしい土鍋ご飯の工程表】
・といだお米を30分から2時間浸水させる(新米は30分から1時間程度)
⇓
・土鍋に浸水させたお米を入れて強火で炊く(10分以内に沸騰するのが理想)
⇓
・沸騰したら中火で2分30秒
⇓
・2分30秒したら超弱火にして5分30秒炊く
⇓
・沸騰から合計で8分(中火で2分30秒+超弱火で5分30秒)炊いたら火を消す
⇓
・火を消したら5分から10分ほど蒸らしてご飯をしゃもじで返す
まとめ
おいしい土鍋ご飯の炊き方について解説しました。筆者が1000回以上試行錯誤してたどりついた美味しい土鍋ご飯の炊き方です。都市ガスの火力が地域によって多少変化するかもしれません(ガスコンロの性能もまちまち)。一度、この炊き方で炊いてみて、あとは自分の好みで微調整するようにしてください。