グーグルやTwitterといったシリコンバレーにある有名IT企業の間で、パフォーマンスアップに緑茶を活用することがブームになっている、というニュースをつい最近目にしました。
飲むとハッピーな気持ちにしてくれる緑茶は、クリエイティブな脳のリフレッシュにとても役立つのだとか。
今回は、緑茶に含まれる「脳を幸せにする成分」について、調べてみました。
どうしてシリコンバレーIT企業の社員は緑茶を飲むのか
シリコンバレーのIT企業で働くエンジニアの間で、最近ブームになっているのが日本の緑茶入りペットボトル(※)です。
※伊藤園の「おーいお茶」やサントリーの「伊右衛門」など
ブームのきっかけは、最初に飲み始めたエンジニアの間で、緑茶を飲むと、頭がスッキリするとか、重要なコードを書いているときに落ち着いて取り組むことができたといった評判が広まったこと。
シリコンバレーで働くエンジニアの多くはもともと健康への関心も高く、お茶には、天然のビタミンCや、カフェイン、抗酸化作用のあるカテキンなどが含まれていることから、健康的な飲みものとして広まっていきました。
一般的な清涼飲料水と異なり砂糖が入っていない点も、緑茶がブームになる要因の一つ。
砂糖入りの飲料は、糖分の効果がうすれるとぐったりして、無気力になりがちですが、お茶には、砂糖が入っていないため、エネルギー切れからくる倦怠感がありません。
緑茶は、集中力を高めてパフォーマンスをアップさせてくれる飲み物として、シリコンバレーで定着しつつあります。
緑茶に含まれる「脳を幸せにする成分」を分析してみた
緑茶には、みなさんもよくご存じのカフェインと、チョコレートなどにも含まれているテオブロミンというアルカロイド系の薬効成分が含まれています。
カフェイン
緑茶に含まれているカフェインは、脳内の情報伝達物質であるドーパミンを増やし、脳を覚醒させる作用があります。
コーヒーやお茶を飲み過ぎると、夜眠れなくなるのはそのためです。
テオブロミン
お茶の葉には、テオブロミンという成分も含まれています。
テオブロミンは、茶葉以外に、カカオ(チョコレート)などにも含まれるアルカロイドの一種です。
テオブロミンは、脳内情報伝達物質である環状アデノシン一リン酸(cAMP)の再吸収を阻害する効能があるため、脳の覚醒効果を長時間持続させて機能を活性化させる効能があります。
緑茶を飲むと幸せになれる?
お茶を飲むと脳内に幸せ物質(カフェイン・テオブロミン)が分泌されるということは科学的に実証されています。
休憩時間にお茶を飲む日本の習慣は、科学的な観点から見ても理にかなっていたのですね。
普段、あまり緑茶を飲まないという人は、飲み慣れている人よりも、効能がより敏感に現れるかもしれません。
ぜひ、緑茶を飲んで幸せな毎日をお過ごしください。