一息入れたいときや少しリラックスしたいときにハーブティーを飲むという方は多いはずです。今回はハーブティーの具体的な効能やおすすめのブレンドハーブティーについて詳しく解説していきます。
ハーブティーについて
天然の薬草を乾燥させてお茶にして飲むことで、さまざまな健康効果が得られるのがハーブティーです。
ハーブティーには、リラックス効果が得られるものや脳神経に影響をおよぼして抗うつ効果が期待できるもの、ビタミンが豊富で健康に良いものなど、さまざまな効能があります。
ハーブティーをブレンドして楽しむことで、その人が必要とする効能を得ることが可能です。
ハーブティーの歴史
中国では紀元前2000年頃から草本茶または花草茶としてハーブティーが飲まれてきました。
西洋では古代ギリシャ時代に医学の祖と呼ばれるヒポクラテスがさまざまな薬草を煎じて、病気で悩む人たちに処方しており、それがハーブティーの起源とされています。
中世になると修道院の中で薬草が栽培されるようになり、修道士が民衆にさまざまな薬草を煎じて処方する医師の役割を果たしていました。
そして、ルネッサンス時代に入ると印刷技術が進み、有用なハーブの知識が民衆にも広まることになります。
具体的なハーブティーの効能は?
それぞれのハーブティーの効能についてまとめました。
カモミール
カモミールには脳内のセロトニンを増やす効能があると言われており、リラックス効果が得られるハーブティーとして知られています。
ペパーミント
ペパーミントは整腸作用があるため、胃の調子が悪いときや食欲がないときなどに飲むと効果を発揮します。二日酔いのときに飲むのもおすすめです。また、ミント特有の爽やかな香りが脳を刺激して認知症の予防効果も期待できます。
ルイボス
奇跡のハーブと呼ばれるルイボスには老化を食い止める抗酸化物質が豊富に含まれているため、アンチエイジング効果はもとより、さまざまな病気の予防効果が得られると言われています。
また、女性ホルモンの1種であるエストロゲンの分泌を活性化する効能があり、男性はもとより女性のアンチエイジングに大きな効果があると言われています。
ジャスミン
鎮静効果や高揚感、ホルモン分泌調整効果、催淫効果などが得られると言われており、落ちこんだときに心を回復させたり、性欲を高めたりする効果が期待できます。
マテ
南米ではインカ時代から飲まれてきた歴史のあるハーブティーです。マテには豊富なビタミンやミネラルが含まれており、飲むサラダと異名を持っています。インカの人たちは冬の間、マテ茶を飲んで野菜不足を解消してきました。
ローズヒップ
美肌効果が期待できるため女性に人気のあるハーブティー。ビタミンの爆弾と呼ばれるほどで、ビタミン類を豊富に含んでいます。そのためシミの予防や美白効果が期待できます。
セント・ジョーンズ・ワート
ヨーロッパを中心に、うつ病の治療薬として使用されるハーブティーです。抗うつ作用があるため、落ち込んでいるときや、うつ気味のときに飲むと気分が明るくなると言われています。
ムクナ豆
ムクナには脳内に入ってドーパミンの材料になるL-ドパ(レボドパ)が大量に含まれています(豆には5%・葉や根には1%)。L-ドパはパーキンソン病の特効薬として知られている薬効成分です。気分が落ちこんでいる時に飲むと明るい気分になり、リラックス効果が得られます。インドでは強壮剤、催淫剤として用いられることがあります。
筆者おすすめのハーブティー【ムクナ茶】
ムクナ豆の別名は八升豆で「ジャックと豆の木」のモデルになったといわれ、わずか1粒で8升の豆が収穫できると言われています。筆者は、ムクナ豆を庭で栽培しており、落ちた葉などをハーブティーにブレンド(お茶5:ムクナ葉1)しています。
【ムクナ茶の作り方】
ムクナ
採取したムクナの葉とパラクレス
電子レンジ(700w)で何度かに分けて乾燥させる
電子レンジで乾燥させたところ
手でもみほぐす
ムクナ茶の完成
まとめ
ハーブティーには、健康に良いものや気分を明るくしてくれるもの、仕事に意欲がわくもの、やる気が出るものなど、さまざまな効能があります。目的にあわせてオリジナルのハーブティーをブレンドして楽しんでみましょう。