引退競走馬の第二の馬生を応援しよう!会いに行ける牧場は?

馬の耳に小林
馬の耳に小林
2025.07.25

数多くの名馬の存在が今日の競馬を盛り上げてくれています。
近年では、イクイノックスやドウデュースなどがその一角を担ったと言えるでしょう。
一般的に馬の寿命は18~20年程度とされています。競走馬を引退するのは5~6歳程度が多く、引退後の馬生は馬によってそれぞれに異なります。

競走馬の引退後は?

画像:筆者撮影

引退したあとの競走馬の馬生は、馬によって異なります。輝かしい成績を残した馬のうちのごく一部は種牡馬や繁殖馬になれることもありますが、すべての馬がそのような恵まれた馬生を送れるわけではありません。

なかには、再トレーニングを重ねて、馬術競技や乗馬、展示馬などで活躍するケース、競馬場で誘導馬となるケースもあります。

残念ながら、現実的に引退馬の多くは、飼育費用や飼育場所などの理由から殺処分されてしまっています。

引退競走馬に会いに行こう

画像:筆者撮影

種牡馬や繁殖馬となった馬は、その役割の間はなかなか会うことはできません。
しかし、乗馬や展示馬として引退競走馬を受け入れている牧場や乗馬施設では、引退競走馬に会えるところもあります。

引退競走馬の受け皿を増やす取り組みは、年々増えています。引退競走馬に注目が集まり経済が回るようになると、1頭でも多くの馬が次の馬生をつなぐことができるかもしれません。
全国に施設があるため機会があれば、ぜひ会いにいってみてください。

【北海道】

画像:筆者撮影

北海道にはたくさんの競争馬の生産牧場や、引退競走馬の養老牧場があり、見学を受け入れているとこも珍しくありません。

【北海道】Yogiboヴェルサイユリゾートファーム

観光牧場として競走馬たちの新しい余生への取り組みをしているのが、Yogiboヴェルサイユリゾートファームです。
放牧地でのんびり暮らす姿をはじめ、敷地内に宿泊もすることができる珍しい施設です。
CMでおなじみのアドマイヤジャパンをはじめ、タニノギムレット、オジュウチョウサン、ナランフレグやドーブネなど、誰もが一度は応援したことがあるような有名な元競走馬たちが暮らしています。

【入園料】
無料

施設情報
施設名:「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」
住所:北海道沙流郡日高町庫富739
アクセス:日高道 「日高門別」ICから車で約6分
営業時間:9:00~15:00(カフェラストオーダー14:30)
定休日:木曜日(祝日の場合は翌日)
電話番号01456-2-5655
公式サイト:引退馬牧場 Yogiboヴェルサイユリゾートファーム
公式Instagram:Yogiboヴェルサイユリゾートファーム(@yogibo_versaillesresortfarm) • Instagram写真と動画

【北海道】ノーザンホースパーク

画像:筆者撮影

以前、記事でも紹介した北海道のノーザンホースパークは、競走馬の生産牧場であるノーザンファームが母体となった馬事文化発展のためのふれあい施設です。引退競走馬が馬術や乗馬、ショーなどで活躍していますよ。

名牝ウインドインハーヘアをはじめ、香港の元競走馬で香港4歳三冠や香港チャンピオンズマイル3連覇などの華々しい成績を残すゴールデンシックスティ、有馬記念を勝ち凱旋門賞にも出走した経験があるブラストワンピースなどたくさんの名馬に会いに行けます。

【入園料】
(4/15~11/5)
大人(中学生以上):1,200円
小人(小学生):600円
小学生未満:無料
(11/6~4/9)
大人(中学生以上):700円
小人(小学生):300円
小学生未満:無料

施設情報
施設名:「ノーザンホースパーク」
住所:北海道苫小牧市美沢114-7
アクセス:新千歳空港より車で15分(無料シャトルバスもあり)
営業時間:(4/15~11/5)9:00~17:00、(11/6~4/9)10:00~16:00
定休日:4/10~4/14
電話番号0144-58-2116
公式サイト:ノーザンホースパーク
公式Instagram:Northern Horse Park ノーザンホースパーク(@northernhorsepark) • Instagram写真と動画

【大阪から行きやすい場所】

大阪から行きやすい場所にも、引退競走馬に会える場所があります。
今回ご紹介する施設以外にも、大学の馬術部や会員制の乗馬クラブなどで活躍している馬もいます。

【滋賀】メタセコイアと馬の森

画像:筆者撮影

2025年4月に滋賀県にできたのが「メタセコイアと馬の森」です。
引退競走馬の支援活動に取り組む TCC Japanが運営に携わり、観光スポットであるメタセコイア並木で、引退馬のサードキャリアとなる観光養老牧場としてOPEN。乗馬や馬車、餌やりなどで馬と触れ合えるほか、きゅう舎見学もできます。

中央競馬から高知に転入し2024年まで走っていたサトノフェイバー、2018年まで中央所属だったネコビッチなどが元気な姿を見せてくれます。

【入園料】
無料

施設情報
施設名:「メタセコイアと馬の森」
住所:滋賀県高島市マキノ町寺久保833-1
アクセス:JR「マキノ駅」から市バス「マキノピックランド」下車すぐ
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日
電話番号:074-020-9060
公式サイト:メタセコイアと馬の森
公式Instagram:TCC 引退競走馬ファンクラブ – 馬を救い、人を癒す -(@tcc_japan_) • Instagram写真と動画

【岡山】蒜山ホースパーク

画像:筆者撮影

蒜山ホースパークは、ひるぜんジャージーランドに隣接する施設で、引退競走馬の支援を行っている一般社団法人 オールド・フレンズ・ジャパンが運営しています。

乗馬体験や触れ合い体験などのほか、牧草地には引退競走馬が放牧されていたり、日によってはきゅう舎の見学ができるときもあります。引退場たちは、ホースショーや馬術大会などで活躍していますよ。

宝塚記念や天皇賞などで好走歴のあるカレンミロティック、皐月賞3着馬でもあり、現在も障害馬術競技などにチャレンジしているダンビュライトなどに会うことができます。

【入園料】
無料

施設情報
施設名:「蒜山ホースパーク」
住所:岡山県真庭市蒜山中福田958-38
アクセス:大阪市内から車で約2時間50分
営業時間:10:00~16:00
定休日:火曜日、水曜日(祝日の場合は翌日・GW・夏休み期間は開園)
電話番号: 0867-66-5116
公式サイト:蒜山ホースパーク
公式Instagram:蒜山ホースパーク/Hiruzen horsepark(@hiruzenhp) • Instagram写真と動画

引退競走馬の第二の馬生に応援を

画像:筆者撮影

競走馬を引退したあとの馬のセカンドキャリアを考える動きは、徐々にではありますが高まりつつあります。
そもそも競走馬を引退しただけであって、馬術でリスタートすることも多く、「引退競走馬」と呼ぶこと自体の是非が問われることも。
人のために競走人生を終えた馬たちを応援しませんか。

馬の耳に小林

この記事を書いた人

馬の耳に小林
関西最大のおやじバンドフェス|SuperOtonaFes.2023(スーパーオトナフェス2022)