最近人気の省エネエンジンの紹介第2弾です。最近発売されているエンジンは、昔のエンジンに比べアイドリングストップ搭載は当たり前のこと。それだけでも省エネエンジンに進化していますね。それでは、前回紹介しきれなったモノを紹介して行きます。
マイルドハイブリッド
発進時に、モーターアシストされる簡易式ハイブリッドになります。スズキのエネチャージや日産セレナのS-ハイブリッドなどが代表的なものです。
スズキのエネチャージは、今まで充電しか使われなかったオルターネーター(発電機)を利用したもので、アクセルペダルから足を離したエンジンブレーキ時に発電を行うもの。
パワー的には、約2馬力と50ccの原付バイク程度ですが明らかにトルクが太くなっていることが実感できます。
日産 e-PWER
ノートに搭載されるやライバルのプリウス・アクアを打ち負かし販売台数で数十年振りにトヨタを圧勝したノート・e-PWER。
ガソリンエンジンは、発電のみで駆動はモーターのみ。シリーズハイブリッドと呼ばれています。
電気モーターで走行するので電気自動車と同じに思われますが、電気自動車は充電しなければ走行出来なくて、e-PWERはガソリンが補給できればどこまでも走行可能です。
ガソリンスタンドは日本全国どこでもあります。電気自動車の給電システムは、以前よりは増えているのですが、まだまだガソリンスタンドには及ばない数です。
日産は、ノートe-PWER好調な売れ行きから、セレナにも搭載しました。噂では、X-トレイルにも搭載されるとか、、。
クリーンディーゼルエンジン
現在、国産車でクリーンディーゼルエンジンを販売しているのは、マツダ・トヨタ・三菱。特に積極的に展開しているのがマツダです。
イギリスでは、化石燃料エンジンの販売が2040年以降、禁止の法律が制定されたことから従来のガソリンエンジンやディーゼルエンジンは、やがて消えゆくエンジンになってしまいました。
しかし、ヨーロッパでは燃料代が安い軽油のディーゼルエンジンが人気が長く続いています。BMWやメルセデスベンツなどディーゼルエンジン搭載車も多くラインアップされているのが人気のある証拠でしょう。
将来的には消滅するエンジンであっても、販売禁止になるまで20年以上もあります。マツダは、化石燃料エンジンの進化向上に国内メーカーで一番に研究開発を行っているメーカーの自負があります。
マツダが、販売するクリーンディーゼルエンジンは振動や騒音など一昔前のディーゼルとは比べ物にならないくらい改善されています。ディーゼルエンジン特有のトルク溢れる走り。ガソリンに比べ格安な軽油でお財布に優しいのも実に魅力的ですね。
燃料電池車
水素を燃料として走る燃料電池車。トヨタ・ミライやホンダ・クラリティがあります。
排ガスはなく、走行して出て来るのは水のみのクリーンさ。燃料補給できる水素ステーションは、東京など限られたところにしかありません。
政府は、水素ステーションのインフラを整備して燃料電池車の普及を目指しています。水素ステーションの数の少なさ、さらに燃料電池車の価格の高さ(トヨタ・ミライで約750万円)からなかなか普及台数は上がっていません。
さらに、日産は電気自動車に専念して燃料電池車の開発は凍結することが最近発表されました。
ダウンサイジングターボ
80年代に一大ブームとなったターボ。限られた排気量で、最大限の出力を発揮するエンジンは、技術革新により排気量は小さ目でより高出力と低燃費を実現しました。
トヨタ・CH-HR、ホンダ・シビックなどが代表的なところでしょう。
ヨーロッパでは、ハイブリッドよりもダウンサイジングターボのほうが圧倒的に人気があります。日本で人気にならないのは、昔のターボエンジンの燃費の悪さの記憶があるためでしょう。
そのため、ホンダステップワゴンは販売当初は1500ccのダウンサイジングターボのみの販売でしたがマイナーチェンジでハイブリッド車が追加されました。
人間は、初対面の印象を強く引きずってしまうもの。車に対する印象も同じなのかもしれませんね。