フォーミュラEとは?
出典:https://www.redbull.com/jp-ja/formula-e-tracks-manufacturers-drivers-cars
フォーミュラEとは2014年から開催された世界で唯一の電気自動車レースのことで、「電気のF1」とも言われています。
レースシーズンは秋から冬にかけて開幕し、年をまたいで年間約10戦ほど行われます。
このフォーミュラE実は環境対策となる電気自動車の普及促進を狙って開催されており、なかなかユニークなルールも設けられています。
そこで、今までのレースと少し違った、次世代のカーレースとも言えるフォーミュラEの魅力をご紹介します。
フォーミュラEの特徴
出典:http://news.livedoor.com/article/detail/14037494/
やはりバッテリーやモーターが重いため従来のレーシングカーと違い、独特のドライビングテクニックを要求されます。さらにタイヤも市販車に近い溝付きのタイヤを使用しているため、コスト低減とクリーンなイメージに貢献しています。
従来のフォーミュラEの最高速度は225km/hほどで、バッテリーも1レース走りきることができないため、レース中にピットインして車を乗り換える作業がありました。
しかし2018−2019年シーズンからは大幅にエネルギーが引き上げられたバッテリーが採用されるため、最高速度は280km/hにまで引き上げられ、乗り換えも必要無くなるようになります。本格的なレーシングマシンに進化してきましたね。
電気自動車だから静か
F1の場合は大音量のエキゾースト音が売りでもあり、生で観戦すると視覚だけではなく聴覚や嗅覚も刺激されるレースですが、フォーミュラEの場合はわずかにモーターの音が発生するだけで非常に静か。
では全く刺激がなくて面白くないのでしょうか?
いやいや、そんなことはありません!エンジン音が発生しない代わりにタイヤのスキール音や、クラッシュした時の衝撃音が聞こえたりと、今までにない刺激が味わえるでしょう。
コースが市街地
出典:https://www.redbull.com/jp-ja/formula-e-tracks-manufacturers-drivers-cars
「レース」と聞くとサーキットを走るイメージがありますが、フォーミュラEの場合は環境対策となる電気自動車の普及促進を狙って開催されたため、なんと世界の大都市やリゾート地などの市街地をコースにしています。
従来のカーレースの場合、騒音問題が発生するため市街地での開催は限定されがちでしたが、フォーミュラEは電気自動車ならではの「排気音が発生しない」車のため実現できたとも言えます。
主に大都市の中心地で開催されることがほとんどのため、観戦に来る人も自動車を使わずに公共交通機関を使って来るため、観戦もエコにつながっています。
ドライバー応援システムで後押しできる
出典:https://fanboost.fiaformulae.com/
フォーミュラEはエンタメ性を高めるためにファン参加型のドライバー応援システム「ファンブースト」が採用されています。
これはSNSや公式サイトでドライバーの人気投票を行い、得票数上位3名に対しレース中に1回限り最高出力を高められる機能が使えるシステムのことです。
観戦者の応援が直接ドライバーに還元されるというなんともユニークなシステムですよね。
日本からは日産が参戦
出典:https://www.as-web.jp/overseas/345091?all
気になる日本の大手自動車メーカーからの参戦ですが、2018−2019年シーズンから日産自動車が参戦します。
これまで先駆けて市販車で電気自動車を販売するなど、日本のEV市場を引っ張ってきた日産に日本代表として頑張ってもらいたいですね。
まとめ
次世代のレースとも言えるフォーミュラEは始まったばかりで知名度が低いことが課題であるものの、世界の各自動車メーカーも参戦しており、現代の最新技術が集約されているレースでもあります。もっと規模が大きくなるといずれ技術大国である日本でも開催されるかもしれませんね。