旬の梅で作ってみませんか? 簡単にできておいしい梅シロップ&梅醤油

まつもとようこ
2018.06.13

 

梅は馥郁たる香りで春を告げる花、そして果実も古くから日本人に愛されてきました。

初夏になるとまず青梅が、その後には黄色く熟した梅が店頭に登場し、この時期になると自家製の梅酒や梅干しづくりに精を出すという方も多いのではないでしょうか。

でも梅干しは、塩で下漬後、赤紫蘇を加えて天日干しをして…と、作るのに手間と時間がかかりますし、梅酒はアルコール度数の高い酒で漬けこむため、子どもさんやアルコールに強くない方は飲めず、こちらも熟成するまでには数ヶ月以上かかります。

そういった理由で梅干しや梅酒を作るのは諦めているけれど、梅の風味はとても好き…

そんな方におすすめしたい、簡単にできて味わい深い梅レシピ2種をご紹介しましょう。

 

大きさや色にムラがあったり傷のある梅でもおいしく作れるレシピもある!

梅干しや梅酒の作り方を読むと、「青梅を使う」「黄色く熟した梅を使う」「傷のない梅を選ぶ」「形の良い大粒の梅を選ぶ」などと書かれているものがほとんどです。傷のある梅を使うとカビの原因になりやすいと書かれているものもあります。けれど、粒よりの梅はやはり高価です。

 

かといって自宅の庭でとれた梅などでは大きさもさまざま、色ムラや傷があったりするものも多くて、そういう梅は使い道がないと思っていませんか?

 

大丈夫!短期間で仕上げる梅シロップや醤油で漬け込む梅醤油なら、そんなムラあり・傷ありの梅を使ってもおいしく仕上がります。

 

「庭の梅に数個だけ実がなった」「梅をもらったけどどうすれば?」というような時にも、手軽に作れるのがなによりです。

 

 【梅シロップ】【梅醤油】共通の下ごしらえ

1)梅を洗って、水気を切る。クッキングペーパーなどで拭いておくとより安心。

2)へた部分を竹串などを使って取り除き、黒くなっている部分、虫食いの部分などを包丁で切り取っておく。

3)保存瓶を消毒する。カビや腐敗をできるだけ防ぐために、使う瓶は煮沸消毒、アルコール消毒などを行って乾燥させてから使うこと。

 

ドリンクやデザートで子どもも大人も楽しめる【梅シロップ】の作り方

<材料>
梅 500g
氷砂糖(グラニュー糖でもOK) 500g
好みでリンゴ酢 大さじ2
*梅と砂糖は同量を目安に。

 

<作り方>
消毒した保存瓶に、下ごしらえした梅と砂糖を詰める。梅、砂糖、梅、砂糖と瓶に詰めていき、1番上は砂糖で覆う。 リンゴ酢を加える時は最後に入れてから上下を返していきわたらせる。

冷蔵庫で保存し、毎日1度は上下を返すか瓶をゆすって全体を混ぜる。
2~3週間後、梅にしわがよって小さくなり、砂糖がすべて溶ければできあがり。この時点で梅は取り出すこと(入れたままにしておくとカビがでやすい)。

<使い方>
○水や湯、炭酸水、牛乳などで割って梅ドリンクに。

 

○肉や魚を煮る時に砂糖に代わりに調味料として使う。
○取り出した梅は加熱して梅ジャムに。
梅ジャムはヨーグルトなどに加えるほか、カレーの隠し味としても使える。
また、鶏肉の中に巻き込んでボイルドチキンを作っても。

 

 

 夏の料理にぴったりの爽やかな味わい【梅醤油】の作り方

<材料>
梅(できれば青梅) 500g
醤油 500cc~(梅が浸かる程度)

<作り方>
消毒した瓶に梅を入れ、梅が浸かるまで醤油を注ぐ。

梅が空気に触れないように表面をラップで覆ってから蓋をしめる。

なるべく涼しいところで保存。時々瓶を揺するようにして混ぜる。
1~2週間程度で梅風味の醤油ができあがる。

<使い方>
○冷や奴や刺身などに添えて。和え物などを作る時の醤油として。
○酸味があるので、ポン酢代わりにもなる。
○取り出した梅は漬け物代わりにするほか、チャーハンなどの具にも活用できる。

今年は梅シロップや梅醤油で梅を満喫してみませんか?

 

健康に役立つ成分もたくさん含まれている梅。疲れた時や食欲がない時にも梅の風味は有効です。

今年はぜひお手製の梅シロップや梅醤油で夏の暑さを乗り切りましょう!

この記事を書いた人

まつもとようこ
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