はじめに
みなさんは実山椒をどのように使用していますか?時間をかけてあく抜きをしてからお料理に使用しているという方が多いのではないでしょうか。今回は、青くてフレッシュなままの実山椒をペッパーミルで使用する「卓上山椒のススメ」です。
ペッパーミルで使用する実山椒のつくり方
ペッパーミルで使用する実山椒のつくり方を説明します。つくり方といっても採取した実山椒を乾かすだけです。以下の動画は筆者が撮影したものです。よろしければ参考になさってください。
【作り方】
1.山椒の木から実山椒を採取します。
2.実山椒をふさからはずします。
3.ふさからはずした実山椒を風通しの良い日陰で1週間以上かけて乾かします。
4.乾燥したら乾燥材を入れた保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。
5.使う分だけペッパーミルに入れて使用しましょう。
「実山椒」のペッパーミルはこんなお料理にピッタリです!
ペッパーミル用の実山椒をつくった方は、今度は「実山椒」を味わうためのお料理が作りたくなるはずです。意外にこんなことがきっかけになって、苦手だった料理づくりが得意になったりするもの。
実際、筆者もどんな料理があうのかあれこれと思いを巡らせて、「のり茶漬」を作ってみました。簡単に作れるのでぜひお試しください。
・のり茶漬け
この「のり茶漬」は、青空文庫に収録されている北大路魯山人の「海苔の茶漬け」の文章を参考にして作ってみました。著作の中で魯山人はこのように言っています。
生のりを生醤油でごとごと、とろ火で煮つめることだ。生のりの手に入らぬ土地の人は、もらいものの干しのりなどを醤油で煮ればよい。煮つまらなくて、醤油がだぶだぶしているような煮方は不味い。そのねちねちと煮えたやつを、熱い御飯の上にのせて煎茶をかける。それに少量のわさびを入れる。
【作り方】
1.市販の海苔を適度な大きさにして鍋に入れ、お醤油を注いでとろ火で煮つめます。
2.醤油がだぶだぶしなくなるまで煮つめたら「海苔佃煮」完成です。
3.保存容器に入れて冷蔵庫で保管しましょう。
4.ご飯に適量の海苔佃煮をのせて、ワサビを添え、実山椒をペッパーミルでたっぷりふりかけます。
5.あとは、熱々の煎茶をかけてサラサラといただきます。
まとめ
今回は、青いフレッシュな実山椒をペッパーミル用にして長く味わう方法をご紹介しました。なにごとにもいえることですが、ちょっとしたこだわりがその道を極める面白さにつながっていくのかもしれません。実山椒の入ったペッパーミルが卓上にあるだけで、お料理にこだわりが生まれ、普段の食事が楽しくなります。ぜひお試しください。