はじめに
この時期、スーパーの野菜コーナーでは熟した梅と赤シソをよく見かけます。今回は赤シソを使った本格的な柴漬けの作り方をご紹介します。
柴漬けの産地といえば京都の大原が有名です。大原の柴漬けの老舗が大樽に漬け込む工程を家庭用の漬け物器で再現してみました。材料はナス・キュウリと赤シソ、塩のみ。家庭用の漬け物器は千円ほどで購入できるので、ぜひ試してみましょう。
■柴漬けとは
柴漬けは、ナスやキュウリといった野菜を赤シソで漬け込んだお漬物です。スグキ漬けや千枚漬けとならぶ京都の三大漬物とされています。平家滅亡後、大原に隠棲した建礼門院(平徳子)が住民の差し入れた漬け物を気に入り「柴漬け」と命名したといわれています。
■柴漬けの用意
このような家庭用の漬け物器を用意しましょう。インターネットで購入できます。近所のホームセンターにもあるはずです。
・材料
ナス(くし形にカットします)
キュウリ(たてに半分にカットします)
赤シソ(枝から葉をはずして塩でもんで野菜と漬け込みます)
塩
■柴漬けの作り方
① ナスはくし形にカットします。キュウリはたて半分にカットしてください。
② 全体に塩をまぶして1時間ほど置きます。
③ 赤シソを洗って水を切り、塩でもんでナス・キュウリと一緒に漬け物器に漬け込みます。
④ 漬け込んで1日目は野菜から出る水分を捨てます。
⑤ 2日目に少し塩を足して2,3週間常温で漬け込みます。(※2日目以降は水を捨てません)
⑥数週間漬け込むと乳酸発酵して漬け汁が赤くなります。これで完成です。梅酢を足すとより鮮明な赤色になります。
まとめ
漬け込んだあとは、時間が仕上げてくれる柴漬け。時間をかけて漬け込んだ柴漬けの味は格別です。漬けあがるのを待つ間の楽しみも増えますね。柴漬けはそのままご飯のおともとして、「ぶぶ漬け」にしても美味しくいただけます。酒の肴にもピッタリです。