お寿司屋さんでいただくふっくらとした煮穴子が好きという方も多いのではないでしょうか?では、穴子釣りは好きですか?穴子なんて釣れるの?と驚かれることもありますが、高級魚穴子は、実は非常に簡単に釣ることができるため、釣りのターゲットとしておすすめです。夕涼みがてらに漁港へ出向き、穴子釣りをしてみませんか?
アナゴは年中釣れるターゲット
いくつかの種類に分かれるアナゴですが、関西で主に釣れるのが食味の良い「マアナゴ」です。体の色が茶灰色をしており、一般的にアナゴというとこの「マアナゴ」のことを指します。
アナゴ釣りのハイシーズンは真夏から秋にかけての時期。関西では7月~10月当たりまでが数多く釣れます。しかし、アナゴは夏にしか釣れないというわけでなく、ポイントさえ選べば1年中釣ることができる魚です。夏のアナゴはあっさりとした食味が美味しいものですが、脂の乗った冬のアナゴもまた絶品です。
アナゴは時間にきっちりした性格!?
アナゴ釣りは1日の中でも、よく釣れる時間帯が決まっています。アナゴが釣れるのは日が沈む頃から22時ごろまで。半夜釣りと呼ばれる時間帯です。日が沈んだ途端急に釣れ始め、21時~22時頃になるとピタリと釣れるのが止む、というパターンも少なくありません。きょとんとした顔をしながらも、時間には厳しい神経質な一面があるようです。
アナゴ釣りの竿や仕掛けは?
アナゴ釣りに使う竿は、特別な物を用意しなくてもOKです。磯竿でも、ちょい投げ用でも、シーバスロッドでもOKです。オモリは10号程度の軽めのものを使います。アナゴは派手好きなので、仕掛けには発光アイテムを付けておくと集魚効果が高まります。
針はウナギ&アナゴ専用のものも販売されていますが、発光アイテムさえついていれば、キス針でも代用できます。釣り具店に行けば、オモリから針まで全てセットになっているものがあるので、仕掛けはよく分からないという方は、セットを購入してつければOK!
アナゴ釣りの餌は?
アナゴはきびなご、サバやサンマのような光物の魚の切り身や、ゴカイや青イソメといった虫エサで釣ることができます。どれも手に入りやすいものばかりです。サバやサンマなどは釣り具店でなくもスーパーでも買えますよね。高級魚とは思えないほど、身近な食材で釣れるところもアナゴ釣りの魅力です。
実際にアナゴ釣りに出かけてみましょう!
アナゴは砂地や砂泥地を好んで巣穴を作るため、海底がそのような状態になっている場所を選びましょう。アナゴは、同じ巣穴に集団で棲みつく習性があり、アナゴが釣れたという情報があれば、その情報を元に釣り場を探すのがおすすめ。1匹釣れると同じ場所で2匹3匹とたくさん釣れるのも魅力です。
釣り方は簡単です。仕掛けとエサをセットしたら、浅場(水深5mくらいまで)に投げ入れ置き竿をします。あとは、竿先が揺れるのを見守るだけでOK!
夏の夕涼み、ビール片手に竿先を見守るのは大人の楽しみですね!
アナゴが針にかかると竿先が少し揺れます。そこですぐ巻き上げるとまだ早く、何度か当たりがあってから巻き上げるのがポイントです。竿先に鈴を付けておくと、竿先の揺れが音で分かるため便利です。この鈴が何度か鳴ってから巻いてくるようなゆっくりとしたタイミングでOKです。
当たりを見極め、重みを感じながら巻いてくると…
アナゴです。
アナゴは釣れるとぐにゃぐにゃと仕掛けに絡んでしまうことが多いため、1本針がおすすめです。針を外すときは噛みつくこともあるため、ペンチで外すか糸ごと切ってしまいましょう。
アナゴ釣りは夏の大人のお楽しみ
高級後アナゴは意外と身近にいるもので、且つ簡単に釣れる魚です。チヌやグレのようにグイグイくる釣り方ではなく、のんびり待つ釣り方をするアナゴ釣り。暮れ行く夏を思い返しながら、夕涼みがてらに挑戦してみてはいかがでしょうか?