釣りで釣れるものは、魚ばかりではありません。今回は、秋の釣りのなかでもおすすめ、かつ近年人気がうなぎ登りの「アオリイカ釣り」をご紹介します。秋の心地良い風のなか行なう釣りは、最高ですよ!
アオリイカのシーズンは年2回!
ショアからのアオリイカのシーズンといえば、春のイメージが強い方が多いかもしれません。たしかに春は大型のアオリイカが釣れるハイシーズンですが、数釣りを楽しみたいなら、断然「秋」がおすすめです。
秋は、夏に生まれた子どものアオリイカが徐々にサイズアップし、釣れ始めます。この時期のアオリイカはまだ小さめサイズなので、「コロッケサイズ」や「とんかつサイズ」と呼ばれます。
なぜ秋がおすすめ?
秋のコロッケサイズのアオリイカは、とにかく数が多いのが特徴です。小さな個体が群れを成していることもあり、1匹釣れると同じ場所で鈴なりに釣れることも少なくありません。釣果情報をチェックして、コロッケサイズのアオリイカを探しに出てみてくださいね。
秋がおすすめの理由はもう1つ。この時期のイカは、まだ釣られ慣れていないため、スレておらず、素直に釣れてくれることが多いためです。春の大型(親イカ)になると、スレてしまい、上手な竿さばきでなければエギなのか、本物のエサなのかを見抜きます。秋のうちに、春の親イカ釣りに向かって、竿さばきを練習しておくのもおすすめです。
釣りやすい時間帯は朝!
秋のアオリイカは小さな小魚や甲殻類を追いかけるため、それらが活発に動き回る時間帯がよく釣れる時間になります。朝マズメ・夕マズメを狙うのが釣りのセオリーですが、アオリイカの場合は、断然朝マズメのほうが釣果が期待できるでしょう。日が昇る頃、早朝を狙ってお出掛けくださいね。
エギングって?
釣り具さんへ行くと、必ずあるのが「エギングコーナー」です。これは、以下釣りの時に使う「エギ」のこと。エギングは、竿先に付けたエギを竿をしゃくりながら浮上させたりフォールさせたりしながらイカを誘う釣り方です。
しゃくり方は、沖に向かってキャストしたあと、エギが海底に沈むのを待ち、着底したらすぐに竿をしゃくります。
基本は、エギをしゃくって海中で舞い上がらせたあと、静かにフォールさせます。これを何度も繰り返し、手前まで引いてきます。しゃくりが大きく早すぎる場合は、コロッケサイズのイカでは動きやスピード感に付いていくことができません。
しゃくりが大きすぎる、急にしゃくるなどは、イカを驚かせてしまうことも。秋のコロッケサイズのアオリイカを狙う場合には、小さめに動かす、気持ちゆっくりめに動かすことが釣果アップにつながりますよ。
エギングは装備が少ないのも魅力
エギングの魅力といえば、独特の動きもそのうちのつですが、装備の少なさも嬉しいポイントの1つです。しゃくりやすいエギングロッドに、2500~3000番のスピニングリール、0.6~0.8号程度のPEに、リーダーに2号前後のフロロカーボンを。秋イカはイカ自体のサイズが小さいため、エギも2.5~3.5号くらいのものを選んで付けたらOKです。
春に向けて竿さばきの練習にも!
釣りたてのあおりイカは食感抜群、甘み抜群で、やみつきになるおいしさですよ!行楽シーズンで気候の良い秋に釣れる、コロッケサイズのアオリイカをぜひ狙ってみてくださいね。アオリイカの数釣りが楽しめるのは、今だけですよ!