大がかりな仕掛けや準備の必要がなく、手軽に始められるとして人気の「穴釣り」。
テトラポットや岩場などに隠れているロックフィッシュを狙います。穴釣りは元気なシニアの遊びにピッタリ!仕掛けや釣れる魚、狙い方など、年中楽しめる穴釣りの魅力をご紹介します。ぜひチェックして、新しい趣味に加えてみてください。
穴釣りとは?どんなところで釣るの?
穴釣りとは、組まれたテトラポットのすき間や岩場など、「穴」になっている部分に隠れている魚を狙って釣ることを言います。テトラポットに乗るときは、慎重かつ安全に十分配慮しておくことが非常に重要です。
周りの足場の良いところからテトラ付近に仕掛けを投げ込むことでも楽しめるため、テトラには無理に登ろうとしないことが大切です。穴釣りに限らず釣りは、風が強くて波が高い日は危険を伴いますので、そのような日は釣りをお休みするという決断も必要になります。ライフジャケットの着用や滑らないシューズの準備など、安全対策をきちんとしてからお出かけください。
穴釣りの仕掛けやエサは?
仕掛け
穴釣りの仕掛けは非常にシンプルです。おもりと針が一体になった「ブラクリ」と呼ばれる仕掛けを使用します。写真のようなブラクリ仕掛けは1パック300円弱で購入できます。エサは生餌を使う場合は、アオイソメがおすすめです。生き餌を扱う釣り具店では、1パック500円程度が相場です。生きた虫に触るのが無理な方は、画像のようなワームを使っても、釣果は十分に期待できます。
ジグヘッド
ブラクリは穴釣り用に開発された仕掛けなので、基本的には根がかりしにくいように作られていますが、場所によってはそれでも引っかかってしまうことがあります。そのような時は、ジグヘッド(上画像)と呼ばれる、おもりとジグの機能が一体化したものがあるのでそちらを使ってみてください。
竿は扱いやすい短めのものを使います。魚の当たりを敏感に感じ取りたい場合は穂先が柔らかいもの、しっかりと引き上げたい場合は、少し固めがおすすめです。自分の釣りスタイルに合わせて使いやすいものを探しましょう。
では早速、穴釣りをしてみましょう
今回の場所は以前にご紹介した、電車でも行けるアクセスの良い便利な釣り場「深日港」です。
狙う場所はテトラポットのすき間や、テトラポットの下にできた空洞部分です。干潮のときでも十分水に浸かっているところがあれば魚が隠れている可能性が高く、狙い目です。
おすすめはテトラと藻で影になっている部分です。藻の間にはアイナメが隠れていることも多く、ぜひ狙ってみてください。
エサを付けた仕掛けをポイントに落とし、着底したら少しだけ巻いてちょんちょんと動かし魚を誘います。魚が隠れている場合は高確率でヒットするため、手ごたえがなければ他の穴を探ってみましょう。穴釣りで釣果を上げたい場合は、1つの穴でじっくり待つよりも、次々と穴を変えることをおすすめします。
ブルブルッやコツン!という当たりを感じたら、即座に引き上げます。このタイミングが穴釣りのすべてと言っても過言ではないほど。素早く引き上げないと魚が根に潜ったり、穴に仕掛けを引きこんでしまい、魚を釣り上げることができません。神経を研ぎ澄ませて魚の気配を感じましょう。
タイミングが早すぎて魚がうまくかからなくても大丈夫です。ロックフィッシュは何度もエサに食いついてきてくれるところが魅力です。諦めずに何度も仕掛けを落として、釣り上げるその瞬間まで粘ってみましょう!
穴釣りで狙える魚は?
狙える魚は「ロックフィッシュ」と呼ばれる、岩場に隠れて流れてくるプランクトンやその他のエサを食べる魚たちです。ガシラやメバル、アイナメ、クジメ、ギンポ、ハゼ、ベラなどがよくヒットします。中には毒魚であるハオコゼやゴンズイがかかることもあるため、注意しましょう。
このレポートの時は、2時間程度の釣行でベラやアイナメに交じって、コブダイ(カンダイ)の幼魚が釣れました。
別の日には、たくさんのガシラやハゼ、ギンポなど。お刺身、煮物、唐揚げ、天ぷら、お味噌汁どれにしても美味しいものばかりです。
釣りは魚を釣るだけでなく、自分で釣り上げた新鮮な魚を美味しく食べるという楽しみもあります。釣り上げた魚でホームパーティーを開いてみてはいかがでしょうか?
穴釣りはシニアにこそ楽しい釣り方
穴釣りは、堤防から堤防の周りに沈めてあるテトラの穴を狙うのもおすすめです。投げ釣りのように強い腕力を必要ともせず、装備も身軽、釣れる魚も美味しいものばかりです。
体力の消耗が少ないのにリターンが大きい穴釣りは、シニアの方でも存分に楽しめる釣りの1つ。回遊魚とは異なり、年中釣れる遊びなので、時間に余裕がある方にもおすすめです。元気なシニアの皆さまの新しい趣味として初めてみてはいかがでしょうか?