メタルジグの使い分け【前編】素材や形状、バランスの違いを知ろう

馬の耳に小林
馬の耳に小林
2021.02.15

メタルジグをいくつか揃えておくと、思い立ったときにすぐに釣りに出かけられて便利です。生き餌の場合はその都度コストや購入の手間がかかりますが、ジグがあればそのような問題もなく、ストレスフリーに釣りが楽しめます。ひとくちにメタルジグといっても、商品によって素材や形状はさまざま。今回は、メタルジグの材質と形状の近いについて紹介します。上手に使い分けて確実に釣果を上げていきましょう!

ジグの素材によって値段も変わる

メタルジグといっても、材質はさまざま。鉛・タングステン・アルミ・鉄のいずれかであることが多いですが、中には特殊な素材で作られていることもあります。一般的な4つの素材をチェックしてみましょう。

メタルジグのなかでも、ごく一般的に使用されている素材です。100円均一ショップなどのメタルジグも鉛製がほとんど。価格が安く手に入りやすいため、ロストする覚悟で揃えるのにぴったりです。

タングステン

ちょっと高価なメタルジグだな?と思ったものは、タングステン製であるケースが多いでしょう。重量があるため飛距離が伸びやすいのが特徴です。

アルミ

重量が軽く、潮の流れに任せて釣りたいときに使います。オフショアでパワーを発揮しますが、価格が高いためロストしたときのダメージが大きいジグです。

鉛よりもやや軽量でゆっくりと沈むため、魚の位置を把握したいときに便利です。オフショア用のメタルジグでは一般的な素材。

使い分けたいメタルジグの形状の違い

一見するとどれも同じように見えますが、メタルジグにはいくつかの形状があります。使う人の動きとの相性もあるので、形状の違いを知って自分に合うものを選ぶのがポイントです。

ショート

ギュッとコンパクトな形をしているショートタイプは、小さめサイズの魚を狙うときに使います。空気抵抗が少ないため、飛距離が伸ばしやすいのが特徴。特にタングステン製のものならショートでも遠くまで飛ばせます。

ストレート

頭から尾までが真っ直ぐに伸びたスタンダードなタイプ。汎用性が高いため、持っておくと便利に使えます。ロッドの動きに反応しやすく、使用者によってさまざまな動きが起こせます。

ロング

ストレートよりもやや細めで長いロングは、ジャークが上手にできる上級者向き。大型の青物などがヒットしやすい形状です。

スロー

木の葉のような形の芽たるジグをスローと言います。独特の動きで沈んでいくのが特徴で、フォールに食いつきやすいアジを狙うのに使われることも。

その他

左右の形が非対称に作られているメタルジグもあります。ただ巻きするだけで不規則に動いてくれるため、はじめてメタルジグを買うという人や、釣りの初心者さんにも扱いやすくておすすめ。さまざまな魚にアピールできる便利なタイプです。

ジグの商品選びに重要なバランス

メタルジグは形状とともに、どこに重心をおいて作られているかで、ジグの動かしやすさが異なります。

センター

メタルジグの形を見たときに、ジグの真ん中が中心となってややふくらみを持たせてあるタイプがセンターです。水の抵抗を受けるときにクセがないため、青物から根魚まで使える汎用性の高いタイプ。

フロント

イワシのように頭側に膨らみがあり、前重心になっているタイプ。使用者の動かしたロッドの動きによく反応してくれる使いやすいジグです。

リア

後ろ重心で飛距離を狙いたいときに便利ですが、ロッドの動きへの反応は鈍めで中級者以上向き。使うときには、いつもよりも少し大げさにロッドを動かすくらいでちょうど良くなります。メタルジグの後ろに重心があるため、フォールするスピードが速いのも特徴です。

メタルジグは特徴を知って使い分けよう

同じように見えても、少しずつさまざまな点が異なるメタルジグ。商品を手にとったときに特徴がパッと分かれば、これからしたい自分の釣りに合うかどうかが分かります。次回は、メタルジグの重さの使い分けについて紹介します。合わせてチェックしてみてください!

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