夏休みに船釣りデビューを検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。船釣りのトラブルといえば、やはりダントツ多いのが「船酔い」です。今回は、船釣りを楽しむための船酔い対策をご紹介します。酔いを押さえて楽しい船釣りデビューを飾ってください。
船酔いはなぜ起こる?
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船の上は、縦揺れや横揺れのほかに、水平面で左右に揺れたり上下動を繰り返したりと、日常ではあまり感じることがない揺れが起こります。日常生活では、揺れを目や内耳からの情報を脳がキャッチし、人が倒れないように処理しています。船上のように、普段とは異なる連続した揺れが起こると脳が処理しきれなくなり、自律神経に異常な信号を送ってしまうことで、船酔いが発生します。
酔い止め薬は使い分けるのが正解!
酔い止めは大きくわけて2種類に分かれます。それぞれの特徴を知って使い分けると、効率よく薬を効かせることができます。2種類の特徴は以下の通りです。
平衡感覚や自律神経の乱れを調整
「脳の神経に働きかける」とされる成分が含まれているものは、平衡感覚の乱れによって引き起こされるめまいや頭痛などの深い症状を和らげるのに役立ちます。
胃の粘膜に直接作用し吐き気を緩和
船酔いの辛い吐き気には、脳の神経に働きかけるだけでなく、辛い吐き気の症状を抑えるために、胃の粘膜に直接作用する成分の入ったものがおすすめです。胃粘膜に麻酔効果をもたらし、直接的に吐き気をおさえてくれます。胃への効果が期待されるもののほとんどは、パッケージにも記載されているため、チェックしてみてください。
飲むタイミングが重要
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薬は飲んですぐに効くものではありません。船酔いは、酔ってからでは酔い止め薬の効果が存分に発揮されないケースが珍しくありません。これは薬を飲んでも嘔吐でその成分を排出してしまい、上手く成分を利かせることができないためです。
酔い止め薬は、船に乗る30分から1時間前には飲み終わっておくことをおすすめします。船酔いがひどい人は、前日の就寝前にも酔い止めを服用し、しっかり睡眠を取ることがポイント。乗船の2時間程度前に起床して体調を整え、朝食を取ってから乗船の約1時間前に再度、酔い止め薬を服用しておくことが理想です。
船酔い対策におすすめの酔い止め薬
エスエス製薬「アネロン ニスキャップ」
※画像はエスエス製薬HPより
神経に作用する無水カフェインのほかに、胃に直接働きかけるアミノ安息香酸エチルが配合され、神経と胃の両面から酔いに対抗。めまいや頭痛を抑える成分も含まれており、はじめての船釣りで万全にしたいときにおすすめです。
大正製薬「センパアQT錠」
※画像は大正製薬HPより
船酔いは酔ってしまってからでは薬が効きにくいため、できるだけ消化の早い薬を服用するのがおすすめです。「センパアQT錠」は、水なしですばやく溶けるタイプなので、即効性があり乗船してからの酔いが不安な場合に携帯しておくと安心です。
自分の酔い方に合うものを
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楽しい船釣りデビューのためにも、船酔い対策は必須です。前日はアルコールの摂取をしないようにし、6時間程度の睡眠はとっておきたいところです。薬は体質によって合うものや合わないものがあるため、自分に合う酔い止めや飲み方を探してみてください。