はじめに
みなさんはよくコーヒーを飲まれますか?今回は「おいしいコーヒーのいれかた」と題してお送りします。「コーヒーのいれ方」はさまざま。こうすればおいしくなるはずと、思い込みや我流を押し通したりしていませんか。今回は目からウロコの意外な「おいしいコーヒーのいれ方」をご紹介します。
コーヒーは「生き物」熱湯でいれましょう
こちらは京都の有名な老舗喫茶「イノダコーヒー」の猪田氏がコーヒーのいれ方を解説している動画です。どうでしょう。この大胆なコーヒーのいれ方。
「犬を放ってやると走り回りますね。あの感じでお湯をかけたってください。コーヒー豆は生きもんですから、思い切って湯をかけてやると喜んでいます。なんにもむずかしいことおへん。」
ええ…本当ですか?とつっこみたくなるような大胆ないれ方ですね。とかく老舗と呼ばれるお店のレシピはもったいぶって難しくしがち。猪田氏はまったく逆を行っています。
おいしいコーヒーのいれ方(補足)
「おいしいコーヒーのいれかた」について少し補足しておきましょう。
・ドリップでいれるコーヒーの粒度は?
コーヒー豆の粒度が細かくなるほど、苦味やえぐみが出やすくなるといわれています。ドリップで抽出する場合の粒度は【中細挽き】がオススメです。【中細挽き】は市販されているグラニュー糖と同じくらいの粒度。指の先にグラニュー糖をつけて比較するとよくわかります。
・コーヒーをドリップするお湯の温度は?
お茶(緑茶)とコーヒーのいれ方の違いはお湯の温度。お茶(緑茶)は沸騰したお湯を60℃~70℃くらいまで冷ましていれますが、コーヒーは熱々のお湯でいれます。ヤカンで沸騰してぐらぐらしている状態が理想です。
・蒸らし時間は?
ドリップにコーヒー豆を入れて湯滴をポタポタと垂らして蒸らします。蒸らし時間は40秒が理想です。蒸らし時間が40秒よりも長いと雑味やえぐみが出やすくなります。逆に短いとコーヒー本来の香りやコクが出ず、酸味だけが目立ってしまいます。
・コーヒー豆は新鮮なものを使う
新鮮なコーヒー豆でドリップすると泡が膨張してドームができます。このドームがちょうど猪田氏の言う「犬を放ってやると走り回りますね。コーヒー豆は生きもんですから、思い切って湯をかけてやると喜んでいます。」の状態です。
このドームがおいしいコーヒーかどうかを見きわめるポイント。ドリップする際はドームを膨らませたりしぼませたり呼吸させるようにしていれましょう。
まとめ
今回は「おいしいコーヒーのいれ方」について解説してきました。コーヒーをおいしくいれるポイントは、①沸騰してぐらぐらしている95℃くらいのお湯でいれること。②豆はグラニュー糖くらいの粒度に挽くこと。③蒸らし時間は40秒。④できるだけ炒りたての新鮮なコーヒー豆を使うこと。以上の4つです。少しのこだわりで、コーヒーをいれる時間が楽しくなります。ぜひ試してみてください。