はじめに
前回は南禅寺界隈別荘にある「野村美術館」をご紹介しました。今回は同じ南禅寺界隈別荘にある「泉屋博古館」をご紹介します。良いモノを見て美的センスを養ってください。
秋の京都といえばどこも観光客でごった返しているイメージがありますが、「野村美術館」や「泉屋博古館」は穴場スポットです。ひっそりとした落ち着きのある静けさの中で、じっくりと鑑賞できます。
■泉屋博古館について
泉屋博古館は中国古代青銅器のコレクションで世界的に有名な美術館です。「中国古代青銅器にはあまり興味がない」という方もいらっしゃることでしょう。実際のところ筆者もそうでした。ある人から「興味がなくてもいいから、まあ一度行って見てみな!それはスゴイから…」といわれ、休日に散歩がてら訪ねてみました。
泉屋博古館の展示室にならぶ中国古代青銅器コレクションを目の当たりにして感じたのは、古代中国で覇権を勝ちとった権力者たちの想像を超える「豊かさ・贅沢」でした。青銅器に施されている精緻な装飾は、現在の技術で再現できないとのこと。
「この器で飲み食いしたらどんな気持ちになるだろう」「この器になみなみ酒を満たして飲み干したら!」泉屋博古館の国古代青銅器のコレクションは、器のもう一つの楽しみ方・味わい方を教えてくれました。これは茶道にも通じる経験になっています。
泉屋博古館の中国古代青銅器コレクションは、住友家の第15代当主住友春翠が明治から大正にかけてコレクションしたものです。中国以外では内容・質ともにもっとも充実したコレクションで、世界的に高く評価されています。
泉屋博古館の名前は、江戸時代の住友家の屋号「泉屋」と、「博古」は約900年前に中国の皇帝が編纂した青銅器の図録「博古図録」からとっています。
■泉屋博古館の開館日やアクセス
・中国青銅器の時代
平成30年開館期間
3月3日(土)~5月6日(日)
5月26日(土)~7月8日(日)
9月8日(土)~10月14日(日)
11月3日(土・祝)~12月9日(日)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
開館期間中の休館日:月曜日(祝日の場合は開館し翌平日休館)
※駐車場は10台まで可能
・入館料
一 般:800円
高大生:600円
中学生:350円(小学生以下無料)
・泉屋博古館までのアクセス
京阪本線 三条駅から京都市営地下鉄 東西線に乗り換え 蹴上駅下車
蹴上駅から南禅寺方面へ歩き、南禅寺の境内を突き抜けて、鹿ヶ谷通りを北へ800mほど歩くと右手に永観堂があります。
右手に永観堂を見ながら北へさらに50mほど歩くと「泉屋博古館」です。距離は蹴上駅から900mほどです。
まとめ
今回は「泉屋博古館」をご紹介しました。巨大な空間が広がる「泉屋博古館」で中国古代青銅器との劇的な出会いを体験してください。ちっぽけな悩みなど、どこかに吹っ飛んでしまうほどの迫力があります。