はじめに
最近は異常な猛暑がつづいています。こんなときは標高の高い場所で過ごすのが一番。今回は標高の高い場所にある「あずまや」で優雅なお茶会を楽しんでみませんか?という提案です。
■標高の高いところへ行こう!
南米エクアドルの首都キトは赤道直下にあります。しかし標高が2800mもあるため年間の平均気温は14.4℃。コロンビアの首都ボゴタも標高は2600mほど。赤道近くにありながら年間の平均気温は14.5℃です。
南米の赤道直下にある標高の高い都市がテレビ番組で紹介されるたびに日本も学ぶべきだと思います。日本にも避暑地として有名な軽井沢(標高1000m)があります。軽井沢も欧米の人が開発した街です。日本にはほかにも標高の高い場所がいっぱいあります。避暑地として活用しない手はないと思うのですが、そう思うのは私だけでしょうか。
■草庵で西行や鴨長明、吉田兼好のように
お茶室を数寄屋造りで建てるとなると数千万円から数億円はかかるでしょう。しかし、標高の高い山間部に点在している民家でしたら百万円ほどで購入できます。直接持ち主にかけあったら数十万円程度で購入できるかもしれません。
中世の西行や鴨長明、吉田兼好のようなつつましい庵(いおり)住まいが比較的ローコストで実現できます。持って行くものは、お茶の道具と最低限の食料、好きなお酒だけ。山の中の涼しい「庵」へお友達を招待してお茶会を開催してみましょう。
■関西のオススメは京都府や奈良県、和歌山県、徳島県の山間部
京都は鞍馬や美山あたりが標高も高くて涼しく過ごせるのでオススメです。奈良は天川村や川上村、黒滝村あたりが良いかもしれません。和歌山は高野山の周辺、野迫川村あたりがオススメです。
徳島県には標高の高い剣山系(標高500mから1500m)に「ソラ」とよばれる集落がたくさんあります。平野部に比べて平均気温が5℃から10℃ほど低いといわれています。1000年以上の歴史がある「ソラ」は人口減少が進みほぼ100%限界集落です。
■限界集落を活性化させる取り組み
限界集落にある古民家を改装して宿泊施設やレストラン、カフェにして営業する取り組みが盛んです。実際に成功している事例として兵庫県篠山市の「集落丸山」や徳島県の「神山町」があります。
特に神山町は高速インターネット通信ができる光ファイバー網の整備が充実。東京や大阪といった都市に本社を置くIT企業のサテライトオフィスがたくさん進出しています。
まとめ
実は筆者は暑い京都を離れて涼しい剣山系にある仕事場にしばらくこもっています。光ファイバーが来ているので仕事にはなんら支障がありません。今朝の気温は20℃、昼間の気温は日陰で28℃でした。平地にくらべるとずいぶん涼しいです。