
3月も半ばを過ぎ、日本全国あちらこちらから桜の便りが届くようになりました。
今回は「春に聴きたい! ジャズのおすすめ曲」を3曲ご紹介します。
Googleで検索をすると、これに類する記事がかなりヒットしました。
春をテーマにしたジャズ曲がいかにたくさんあるか……。
しかし当記事では、他では絶対取り上げていないような曲も選びました!
日本に限らず、四季のある国において「春」という季節はちょっと特別なようです。
浮き立つ心と鬱々とした想いが交差する、ちょっと落ち着かない時期といいましょうか。
日本の場合、卒業と進学・就職、年度替わり等の「別れと出会い」の時ですから
センチメンタルな気分になりやすいのも頷けます。
しかし、ジャズの国アメリカでの卒業は5月半ばから6月頭、会計年度は10-9月。
それでも春をテーマにした曲がたくさんあるというのは、この季節のもたらす
「何か」が、国や人種を超えて作用していることの証かもしれません。
Spring Can Really Hang You Up The Most
長いタイトルですね。「春は私を一番憂鬱にさせる」でしょうか。
この曲の解説をしている各サイトでも、概ねこんな感じで訳しているようです。
私が最近あるライブでこの曲を聴いた際、演奏されたミュージシャンが
「hang up には『首吊り』という意味もあるんですよ」と教えてくださいました。
そこまで憂鬱にならなくても(汗)
1955年の作品。作曲はトミー・ウルフ、作詞はフラン・ランズマン。
1959年にはブロードウェイミュージカル『The Nervous Set』で使われました。
YouTubeで探すと、ボーカルバージョンをたくさん見つけることができます。
エラ・フィッツジェラルド、サラ・ボーン、そしてバーブラ・ストライザンドなどなど……。
筆者はカーメン・マクレエのボーカルがとても好きです。
今回は偉大なるギタリスト:ケニー・バレルのソロギターライブ演奏で。
憂鬱な歌詞は取り敢えず横に置いておき、果てしなく美しい音をご堪能ください。
最後にどっと拍手の音が入るので、びっくりしないでくださいね。
3月の歌
作詞:谷川俊太郎、作曲:武満徹という、日本が世界に誇る大詩人と現代音楽の大家による楽曲です。
1965年制作の映画『最後の審判』(監督:堀川弘通)の挿入歌として作られました。
主演は仲代達矢さんと淡島千景さん。歌っているのは後藤芳子さんです。
1999年放送の『3年B組 金八先生 第5シリーズ 第20話』のラストでは、石川セリさん
(井上陽水さんの奥様ですね)によるカバーが使われています。
こちらを聴かれた方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、ジャズボーカリストの石川真奈美さんと、ジャンルを超えた作編曲家であり
ピアニストの Shezoo(シズ)さんによるライブ演奏です。
この曲自体は元々「ジャズ」というジャンルに含まれるものではないでしょう。
しかし、どんな曲でもジャズに成り得ます。
今回は特にジャズボーカリストが歌っているということで、ご紹介することにしました。
一番最初に歌った後藤芳子さんは、日本のジャズボーカル界に君臨する大ベテラン。
そして石川真奈美さんは、後藤さんのお弟子さんなのです。
なお、元の楽曲タイトルは「三月のうた」です。
Skylark
1941年発表、作詞:ジョニー・マーサー、作曲:ホーギー・カーマイケルという楽曲です。
Skylark=雲雀(ひばり)は、日本でも春の季語となっていますね。
この曲の歌詞でも、春の情景を想像させる言葉や、雲雀の翼に乗せた想いが綴られています。
これもまた大勢のジャズミュージシャンによって演奏されている曲です。
1997年公開のアメリカ映画『真夜中のサバナ』(原題:Midnight in the Garden of Good and Evil)でも使われていました。
監督はクリント・イーストウッド。日本でも上映・TV放映されているので、ご覧になった方も多いはず。
この映画のサウンドトラックから、k.d.ラングのボーカルでお届けしましょう。
k.d.ラングはジャズではなく、カントリーに影響を受けたポップミュージシャンです。
他のジャズボーカリストのものより、ムーディーさをほんの少しだけ抑えた感じの仕上がりになっていますよ。
いかがでしたか?
「Spring Can Really Hang You Up The Most」「Skylark」の2曲は、日本でもよく演奏されています。
是非、ジャズライブで生の音をお聴きになってみてくださいね。

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