前回は木製ヘッド時代(~1970年代前半)とメタルウッド誕生(1979~1990年代前半)についてご紹介しました。※そちらもぜひご覧ください。
今回は、1995年以降のドライバーとゴルフの歴史についてご紹介いたします。
チタン&大型ヘッド時代(1995~2010年)
ヘッド素材:チタン
シャフト:カーボン
ヘッド体積:200㏄→300㏄→460㏄へ
名器:Callaway Big Berthaシリーズ、Titleist 975D 、Nike Ignite
テーマ:「飛距離革命とゴルフの再ブーム」
チタンヘッド&460㏄ 大型化による飛距離革命
1995年以降、キャロウェイやテーラーメイドがチタン製の大型ドライバーを発売しました。
スイートスポットが拡大し「ミスしても飛ぶ」クラブが登場、またシャフトも軽量カーボン化したことにより、ヘッドスピードも向上しました。
またギアが進化することにより、プレイヤー層も広がります。
40~60代男性:「昔やってたけど、また始めた」リターンゴルファー
若年層:タイガー・ウッズに憧れて始めるジュニアも増加
女性:女性用モデルが増え、レディスゴルファーの裾野が拡大
一般層:打ちっぱなし練習場の普及で「とりあえずやってみる人」が増える。
社会とメディアの追い風
スタイリッシュ&強い若手黒人選手(タイガー・ウッズ)の出現で世界的ブーム、またPGAツアーやメジャー大会の放映が増加し家族でも観る文化になります。
日本では、丸山茂樹や片山晋呉などが活躍し、「日本人もやれる印象」になり、ゴルフ漫画「風の大地」「プロゴルファー猿」などの影響もあり、ゴルフ文化が定着します。
ハイテク&AIドライバー時代(2015~現在)
素材:カーボン複合素材+チタン・ステンレス
テクノロジー:AIフェース、可変ウェイト、MOI最大化
名器:Callaway AI Smoke、Taylormade Stealth/Qi10、Ping G430、Titleist TSRシリーズ
テーマ:「テクノロジー×パーソナライズ化で、誰もがゴルファーに」
クラブは頭脳を持ち始めた
技術革新が進み、様々なギアが生まれております。
AIフェース:Callawayが人工知能で設計した「FLASHフェース」など
可変ウェイト:打ち出し角やスピン量を調整できるカスタマイズ機能
カーボン素材:フェース・クラウンにカーボンを使用し軽量&高反発化
打球解析連携:ドライバーとスマホアプリや弾道計測器が連動可能に
プレイヤー層は超多様化時代に
シニア層:軽量化・高反発化により再びゴルフを楽しむリターン勢多数
若年層(Z世代):インスタ・YouTubeを通じて「映えるスポーツ」として再注目
女性:フィットネス志向、オシャレウェア普及で増加中
初心者:レンタルクラブや練習シミュレーターで始めやすい環境に
ガチ勢:弾道測定器で「自分の弾道を数値化」して徹底分析
ゴルフは「アナログ×デジタル」の融合へ
現在、屋外にラウンドにいくだけではなく、屋内でもラウンド体験ができます。これにより初心者も気軽に体験出来るようになりました。
またAIフィッティングを使用し、自動でクラブを最適選定することもできます。
まとめ
技術革新により、様々な人が気軽にゴルフを出来る時代となりました。
またドライバーもドラコン選手であれば、400yを越える選手も台頭してきております。
我々アマチュア一般ゴルファーも、夢の300yヒッターになれる未来も近いかもしれません。