春は富山へ行こう!「ホタルイカすくい」の楽しみ方

馬の耳に小林
馬の耳に小林
2023.04.01

まだ気温・水温が上がり切らない春先は、釣り場を探すのが大変に感じる方も多いのではないでしょうか。そんなときは釣りから少し離れて、ちょっぴり遠い海までお出かけしてみませんか?今回は、この時期のお出かけにおすすめの「ホタルイカすくい」をご紹介します。

春は富山へ行こう!

画像:PhotoAC

富山の春の海の風物詩といえば、「ホタルイカの身投げ」です。テレビや雑誌などのメディアで、その幻想的なシーンを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ホタルイカは、寿命が約1年と短命な生き物で、普段は水深100メートルから600メートルの深海に生息しています。春になると産卵のために南下し、途中富山湾を通過します。毎年3月1日の解禁日を迎えると、富山では定置網漁がおこなわれるようになります。

同時に、その時期には「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる浜辺に大量のホタルイカが打ち上げられる現象が起こります。身投げの起こった浜は、ホタルイカが光を発し、幻想的な空間が広がります。網で簡単にホタルイカがすくえるので、春のアクティビティにおすすめです。

ホタルイカの身投げについて詳しく!

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ホタルイカの身投げの様子をお届けしようと、筆者は富山まで行ったのですが、気象条件が合わず、残念ながら身投げを見ることはできませんでした。では、ホタルイカの身投げは、いつ見られるのでしょうか。

・時期や時間は?

富山県の海岸でホタルイカの身投げが見られるのは、毎年2月下旬ごろから5月ころまでです。ピークは4月から5月ですので、これからお出かけの準備をしてもチャンスありです!お出かけ先を探している方は、ぜひ検討してみてください。身投げは、夜中に起こることが多く、深夜23時ころから明け方までがねらい目です。

・気象条件は?

ホタルイカの身投げは、シーズン中いつでも見られるというものではありません。身投げが起こるのは、新月前後2日の確率が高いとされています。そのなかでも満潮時や、前日も含めた晴天の日がチャンスです。前日に雨が降って海が濁ると、見られる確率がグッと下がるため、気象情報は要チェックです。

2023年度春の新月:4月20日(木)・5月20日(土)

・おすすめポイントは?

富山湾沿いのどこでも見られるわけではなく、浅瀬から急に深くなっている海岸がおすすめです。四方漁港の左右の砂浜や岩瀬浜、海老江海浜公園、白岩川河口の砂浜、常願寺河口の砂浜、国分浜など。

ホタルイカすくいに必要なものは?

水濡れを完全に防止したい方はウェーダーの着用がおすすめですが、ホタルイカすくいは浜辺で簡単にできるため、手持ちがなければ、わざわざ用意しなくてもOKです。必要なものは、長くつ・ホタルイカがすくえる目の細かな網・照射角が広く明るいヘッドライトや懐中電灯、バケツ、クーラーボックス、手袋、タオル。春の夜の海水はとても冷たいため、水を通さない手袋があると便利ですよ。

ホタルイカすくいのポイントは?

画像:PhotoAC

ホタルイカの身投げは、ホタルイカが浜辺に打ちあがる様子ですが、浜にすでに打ちあがってしまったホタルイカは、高確率で砂を噛んでいます。おいしく食べたい方は、波打ち際で泳いでいるときにすくうことをおすすめします。

身投げが見られないときは?

画像:筆者撮影

今回の筆者のように、残念ながらホタルイカの身投げに出会えなくても大丈夫です。富山県滑川市には、「ほたるいかミュージアム」という施設があり、ホタルイカの生態を詳しく知ることができます。タッチプールでは、生きたホタルイカを触ることも可能で、5月下旬までは、生きたホタルイカの発光ショーも開催されています。発光ショーでは、間近で大量のホタルイカが実際に光るところが見られますよ!幻想的に輝く光にぜひ感動してみてください。

 

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馬の耳に小林
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