ブラック・サバス

1970年。
ロックは、ついに“闇”を手に入れる。
その中心にいたのが、
ブラック・サバスである。
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ブラック・サバスとは何者か
ブラック・サバスは1968年、イギリス・バーミンガムで結成された。
メンバーは
• オジー・オズボーン(ボーカル)
• トニー・アイオミ(ギター)
• ギーザー・バトラー(ベース)
• ビル・ワード(ドラム)
彼らはそれまでのロックとは明らかに違っていた。
重い。
暗い。
不穏。
ロックがここまで“陰”を持ったのは初めてだった。
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何が革命だったのか
最大の特徴は、リフの重さである。
トニー・アイオミのギターは
ブルースロックを土台にしながらも、
• 低音を強調し
• 不協和音を取り入れ
• 不吉な響きを作った
特に「Black Sabbath」の冒頭リフは、
三全音(トライトーン)を使い、
中世では“悪魔の音程”と呼ばれた響きを持つ。
ロックはここで、
明るい若者文化から
不安と恐怖を描く音楽へ
進化した。
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なぜ“ヘヴィメタルの始祖”と呼ばれるのか
ブラック・サバスは単に“重い”だけではない。
• 戦争
• 核兵器
• 悪魔
• 社会不安
• 精神の闇
こうしたテーマを真正面から扱った。
ヘヴィメタルとは、
重さ × 闇 × 世界観
この三要素で成立する。
それを最初に完成させたのがブラック・サバスだった。
代表曲
Black Sabbath
https://www.youtube.com/watch?v=0lVdMbUx1_k
Paranoid
https://www.youtube.com/watch?v=0qanF-91aJo
Iron Man
https://www.youtube.com/watch?v=F01UTYg79KY
War Pigs
https://www.youtube.com/watch?v=LQUXuQ6Zd9w
なぜこの音が生まれたのか
バーミンガムは工業都市だった。
• 工場の騒音
• 重機の響き
• 鉄と煙の街
その“音”が、
ブラック・サバスの重さを作ったとも言われる。
ロックはここで、
都市のノイズを芸術へ変換した
のである。
彼らが残したもの
ブラック・サバスは、
ロックに
• 重低音
• 闇の美学
• ダークな世界観
を持ち込んだ。
それは流行ではなく、
一つの“様式”
となり、今も世界中で受け継がれている。
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結論
ブラック・サバスは、
ロックを
光から闇へ
希望から不安へ
青春から現実へ
押し進めた。
そしてその闇は、
ヘヴィメタルという巨大な文化を生み出した。

